ポイント
- 「イーサリアムって何?ビットコインと何が違うの?」
- 「なぜ注目されているの?」
- 「イーサリアム?難しそうで、よく分からない.」
こんなお悩みを解決していきます。
こんにちは。まこちゃんです。
イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額第2位の暗号資産。
さらに注目すべきは、世界中のコンピューターが1つのサーバーのように協力して動かすアプリの土台で、単なる仮想通貨じゃありません。
いまでは、NFT(デジタルアート)や分散型金融(DeFi)、ブロックチェーンゲームなど、私たちの生活を変える可能性をもつサービスとして需要が急増中なんです!
イーサリアムへの投資を検討しているひとには、この記事で基本的な仕組みやビットコインとの違い、将来性や購入方法まで初心者向けにサクッと理解できる内容で解説していきます。
目次
イーサリアム(ETH)とは何か

まずはイーサリアムとは何なのかを、プラットフォーム名称や通貨の違いといった基本的な部分を以下で説明します。
名称 | イーサリアム |
通貨単位 | ETH |
時価総額ランキング | 2位(2025年10月時点) |
価格 | $4,524 ※2025年10月 tradingview |
発行上限 | 上限なし |
公式 | https://ethereum.org/ja/ |
コンセンサスアルゴリズム | PoS(プルーフ・オブ・ステーク) |
初心者が混乱しやすいポイントですが、「イーサリアム=システム全体」「ETH=その中の通貨」と覚えておけば大丈夫です👍
また、会話のなかで「イーサリアム」と呼ぶことも多いため、文脈で判断していきましょう。

「イーサリアムを買う」と言っても、購入しているのはETHという通貨単位です!
イーサリアムの基本的な定義
イーサリアムは、「ブロックチェーン技術」を使ったプラットフォームで2015年に誕生。
ビットコインが「デジタル通貨」として作られたのに対し、イーサリアムは「アプリを動かす基盤」として設計されているんです。
現在は時価総額が第2位の暗号資産となっていて、金融サービスやゲーム、デジタルアートなど多様な用途で活用され、次世代インターネットの土台として注目されています。

スマホ本体がイーサリアムで、そこで動くアプリが各種サービスというイメージです。
イーサリアムの特徴

イーサリアムが他の暗号資産と変わっている理由がいくつかあるのですが、その特徴について、イーサリアムを理解する上でわかりやすく解説していきます。
スマートコントラクトを搭載
イーサリアム最大の特徴は「スマートコントラクト」という契約を自動化してくれるシステムのことなんです。
これは「あらかじめ決めたルール通りに自動で契約を実行する仕組み」で、人の手を介さずに取引が完結。
第三者をくわえずに取引ができるので、コストと時間が減らせますし、契約内容がオープンで透明性も高く、人為的なミスや遅延も防げるのでありがたいです!

例えば、自動販売機はボタンを押せば、商品が出てきますよね。
スマートコントラクトもこれと同じなんです。
分散型アプリケーションのプラットフォーム
分散型アプリケーション(DApps)とは、特定の企業が管理しない、ブロックチェーン上で動くアプリケーションのことなんです。
イーサリアムはDApps(分散型アプリケーション)開発の代表的なプラットフォームの1つであり、スマートコントラクトを活用することで、誰でもアプリケーションを開発して公開することができるようになります。

数千ものDAppsが2025年時点で稼働。
ただし、Solanaなどの高速で低コストな競合プラットフォームも近年は登場。
イーサリアムとビットコインの違い

初心者が最も気になる部分でもありますが、ここでは仮想通貨のビットコインと何が違うのかを下記の表にまとめてみたので見ていきましょう。
通貨 | ビットコイン | イーサリアム |
主な用途 | 送金・決済 | 分散型アプリケーション開発 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW(マイニング) | PoS(預け入れによる信頼) |
発行上限 | 2100万枚 | なし |
時価総額(2025年10月時点) | $44,098(1位) | $2,250(2位) |
ブロック時間 | 約10分 | 約15秒 |
スマートコントラクト | 不可 | 可 |
送金速度 | 遅い | 比較的早い |
ビットコインには4年に1度のペースで新規発行量が半分に減少する「半減期」がありますが、イーサリアムには存在しません。
目的と用途が異なる
ビットコインは国や銀行に頼らない通貨を作るという思想からうまれて、今やデジタルゴールドとして資産の保存が目的。
イーサリアムは様々なサービスを動かすことが前提でアプリケーション開発の基盤を目指しています。
この違いを理解しておけば、両者は競合ではなく異なる役割を持つものと分かりますよね。
コンセンサスアルゴリズムが異なる
コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンで行われる仮想通貨の取引が正しいかどうかを、みんなで確認して決めるためのルールをいいます。
ブロックチェーンには中央の管理者がいないため、「どの記録が本物なのか?」をみんなのコンピューター同士で話し合って決める必要があるからなんです。
その取引の承認方法にもビットコインとイーサリアムには大きな違いがあるんです。
- ビットコイン:「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」という大規模な計算で承認する方式。
- イーサリアム:「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」というお金を預けた人を信頼して承認権を与える方式。
発行上限が設定されていない
ビットコインは2,100万枚で上限が決まっていますが、イーサリアムには、ビットコインのような「発行上限」が設定されていません!
ETHの発行は理論上無限。
「それだと価値が下がるのでは?」と不安に思うかもしれませんが、
使用されたETHの一部は「バーン(焼却)=(一定量の通貨を市場から消す仕組み)」され流通量が制限され希少性と価格の安定を担保しているんですよ。
イーサリアムのメリット

イーサリアムの成長要因などのメリットについてをいくつか解説していきましょう。
- 市場からの注目
- DeFi(分散型金融)の成長
- NFT(非代替性トークン)での利用
企業や機関投資家からの注目
イーサリアムはマイクロソフトやJPモルガンなど世界的な企業が採用。
イーサリアム活用プロジェクト「EEA(エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス)」には、トヨタやサムスンなど500社以上が参加。
また、米国ではイーサリアムETF(上場投資信託)が承認されたことで、「大手金融機関がイーサリアムを投資対象と認めた」ということで投資家が参入してきています。
投資家や大企業が将来性を認めている点は、安心の一つと言えますよね。
DeFiの拡大
DeFi(分散型金融)は、金融機関を介さずに金融サービスを提供する仕組み。
ユーザー同士が直接貸し借りしたり、仮想通貨を預けて報酬を獲得できるステーキングなど、色々なサービスが利用できます。

2025年時点で、イーサリアムベースのDeFiプラットフォームは全体の約50%のシェアを占めていて、DeFiでの需要が価値の上昇に寄与しています。
NFT(非代替性トークン)での利用
NFTは、デジタルアートや音楽、ゲームアイテムといったデジタルデータに唯一無二の価値を証明する技術。
NFTのサービスを利用するには、手数料としてETHを支払う必要があります。
2021年〜2022年にかけて激しいNFTブームがありましたが、2025年はより実用性・価値の持続を求めていく方向で、コンサート・スポーツ・会議などのイベント用チケットがNFT化する試みも進んでおり、こうした市場での活用が広がれば、イーサリアムの需要もさらに高まっていく可能性があるんですよ!
つまり、これらの市場で利用が広がっていけば、ETHの需要も増えていくんですよ!
イーサリアムのデメリット

メリットがある一方で、リスクもあります。
時価総額2位で安心できるから保有してみようかな!と思ってみたものの、仮想通貨にリスクはつきものです。
ここでは下記のデメリットを紹介していきますので、投資判断につなげていきましょう。
- 価格変動が激しい
- 手数料が高騰
- 規制の動向
- 不正アクセスのリスク
価格変動が激しい
イーサリアムは価格変動が1日で10〜20%値動きすることは珍しくありません。
この激しい動きにガマンができずに、損失が出た時点で売却してしまう人も多いとおもいます。
対策としては「長期保有を前提にする」や「価格を毎日チェックしすぎない」ことが重要です。
手数料が高騰
イーサリアムの取引には「ガス代」と呼ばれる手数料がかかります。
さらにNFTのセールで多くの人が取引すると、ネットワークが混雑して、この手数料が1万円以上に高騰することがあるんです。
法規制の動向
ビットコインを含む仮想通貨の法規制は日々変化しています。
実際、中国が2021年に暗号資産取引を全面禁止した際、市場全体が大きく下落しました。
国がどのような規制をつくるかによって、価格変動や、価値の消失もありえることが仮想通貨保有のデメリットと言えるでしょう。
不正アクセスのリスク
「必ず儲かる」「元本保証」などの偽サイトも存在し、初心者は狙われやすい状況です。
また、ハッキングによる被害も実際に起きています。たとえば 2016年に発生した 「DAO事件」はご存知でしょうか。
過去最大と言われる資金調達プロジェクトがハッキングに遭った事件なんです。開発していたシステムから約50億円分のイーサリアム(ETH)が盗まれてしまいました。
この事件をきっかけに、スマートコントラクトの脆弱性や資金管理のリスクが世界的に注目されるようになりました。
イーサリアム価格推移
市場で注目されているのは、2024年5月に米国証券取引委員会(SEC)がイーサリアムのETFを承認したことが転換点となり、2024年7月の運用開始後、資産額は100億ドルに到達。
一方で、RemixpointやBit Digitalなどの上場企業によるETH保有も進んでおり、投資家・企業の双方から関心が高まっているんです。
イーサリアムの将来性

イーサリアムは今も技術的な進化を続けていきます。
技術アップデートで性能が向上し続けている
イーサリアムは定期的な技術改良により、処理能力と利便性が向上しています。
2022年では消費電力を99.95%削減し、環境問題への懸念を解消。
2023年のアップデートで、預けたETHの引き出しが可能になり、資金流動性が改善。
2025年時点では次のアップデートに向けた準備が進められているんです。
それが実装されれば、手数料が数十円程度に下がる可能性があります。
さらにはブロックチェーンを細かく分けて大幅な処理能力の向上を実現。
このようにイーサリアムは、改善しながら進化を続けています。
だからこそ、長期的に見ても信頼できるプロジェクトとして注目されているんです。
イーサリアムに関するよくある質問

イーサリアムに対するみなさんの疑問や思うことにお答えしていきます。
どこで購入できるか
イーサリアムを購入するには、まず国内の仮想通貨取引所で口座開設が必要です。
手続きはスマホで完結し、無料で早ければ当日中に開設。
口座開設が完了したら、取引に使う日本円を入金。
入金が確認できたら、いよいよイーサリアムを購入の流れです。
気軽に登録してみることをおすすめします。
1ETHは日本円でいくらか
1ETHの価格は常に変動しており、2025年10月時点では約30万円〜40万円程度で推移しています。
(※価格は変動するため最新情報を確認してください)。
過去を振り返ると、2020年には約3万円。
2021年のピーク時には約50万円。わずか1年で約15倍以上に値上がりした計算になります。ただし、、2022年には20万円台まで下落した時期もあるんです。
イーサリアムのレイヤー2って何
イーサリアムには「レイヤー2(Layer2)」と呼ばれる技術があるんです。
これはイーサリアム本体(レイヤー1)を使う人が多くなるほど「混雑」が起きやすくなり、取引にかかる時間と手数料(ガス代)が高くなってしまうので、それを解消するためにできたのがレイヤー2(Layer2)」なんです。
レイヤー2でもETH(イーサ)が通貨として使われることが多く、イーサリアムはあくまで土台のプラットフォームとして機能し続けているんですよ。

レイヤー2にはArbitrum(アービトラム)やOptimism(オプティミズム)などがあります。
イーサリアムのまとめ

イーサリアムは時価総額第2位の暗号資産で、スマートコントラクトを核とした分散型プラットフォーム。
単なる通貨ではなく、NFTやDeFi、DAppsなど多様なサービスの基盤として機能しています。一部ではイーサリアムのNFT技術を使ってVIP向けのチケットを発行したりと試験運用もされていて、イーサリアムの将来性はますますあるでしょう。
イーサリアムの利用拡大につながれば今後の資産価値は十分にありますので、投資するかしないかは別ですが、仮想通貨を少しでも持っておいてもよいかと思います。
投資となればレイヤー2で安い手数料出てきていますので
もちろんリスクも理解した上で、自分のペースではじめることが大切ですよね。
この記事でイーサリアムが「ちょっと気になる」と思ったら、まずは信頼できる取引所でスタートしてみましょう!
今回の記事は以上になります。
この記事が、あなたが仮想通貨投資を始める第一歩の手助けになればうれしいです。